DSM5とHiTOP覚書

こんにちは、Ясяです。

忘れないうちに留学時代にちょこっと聞いた話の覚え書きを。

専攻は心理学ではなかったのですが、親交があった教授から面白いお話を伺ったことがありました。

今回はHiTOP側の方にお話を聞いたので、かなり主観的にざっくり聞いたものをなんとなくまとめてみました。

時間ができたらもっと細かく調べなおして新規に記事でまとめます🙆‍♀️

素人が日記がてらに聞いたことをまとめてる程度だとお考えください。

諸々ご容赦ください。

 

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DSM5という分厚い本があります。

これはアメリカのメンタルクリニックなどで診断基準となっているもので、お医者様は患者さんの辛い症状などをこの分厚い本を参照しつつ「あなたはうつ病です」「あなたは不眠症です」などの診断を下しています。

DSM5には長い歴史があり、十年とか二十年に一度改訂されます。

一番最近の改訂は2013年で、これは結構久しぶりだったそうです。

なのでアメリカの臨床心理の先生たちは「これで基準が更新されれば、現代の現場に即した内容になり、より患者さんに寄り添える診断ができるだろう」と期待していました。

 

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ところが、この改訂では臨床の部分があんまり変わっていませんでした。

現場で実際の患者さんたちと触れ合うお医者様ではなく、研究者の方々の論文がいっぱい載るような形での改訂だったらしいです(筆者は読んでないので伝聞です)。

 

がっかりした臨床の先生たちの一部が立ち上がり、共著で新しい診断基準を提唱しました。

それがHiTOP

正式名称The Hierarchical Taxonomy of Psychopathologyは、直訳すると「階層分類による精神病理」になります。なんじゃこりゃ。

従来のDSM5の診断方法と比べてみると……という図を作ろうとしたのですがHTMLで表の作り方忘れちゃったので下記のようにまとめてみます。

 

DSM5:症状のリストがあり、患者さんは○×で回答。○の数で病名診断。

極端な例を出すと、DSM5の診断だと、「非常に重篤不眠症状があってもご飯は美味しくモリモリ食べられて人生がハッピーである」という患者さんの場合「あなたは健康です」と診断される可能性がある、らしい、です。(多大なる語弊があると思います)

 

HiTOP:各症状に対し患者さん自身が段階別に辛さを申告し、お医者さんはそれを元に病名を診断。

つまり、「食欲は健康なので0、気分も安定してるので0、でも不眠症状は10」という患者さんに「あなたは不眠症です」という診断がなされるということ。

 

HiTOPめっちゃいいじゃん、と個人的に思ったのですが、とにかく新しい物なのでまだ実用段階には至っていないそうです。

あとこれ患者さんはすごい助かると思うのですがお医者さんが過労死しそう……

 

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HiTOP側の方に伺った話のあやふやな記憶を頼りに書いた覚え書きなので「HiTOP最高!」なまとめ方になってしまいました。。。

DSM5に関しては日本の臨床現場でも診断基準として使われているそうなので書籍とか多そう。

HiTOPは全文がPDFで公開されているのでこちらと合わせてじっくり読みつつまた記事を更新したいと思います。

ではでは。

 

Яся